「共食(きょうしょく)」のすすめ|家族で食卓を囲むことも、大切な食育

    「今日、学校どうだった?」

    「今日の給食なんだった?」

    「これ、おいしいね!」

    家族で食卓を囲んでいると、こんな何気ない会話が自然と生まれます。

    我が家の小学生2人も家族に聞いて欲しくて誰かの話が終わらない間に「クイズだしていい?」と言い出したり。しゃべりだしたら止まりません😂

    毎日の食事は、つい「何を食べるか」「栄養が足りているか」に目が向きがちですが、実は誰と一緒に食べるかも大切です。

    家族や友人など、誰かと一緒に食事をすることを「共食(きょうしょく)」といいます。

    一緒に食べることは、単に楽しいだけではありません。

    会話をしたり、食事のマナーを覚えたり、季節の食材に触れたり。

    そんな何気ない時間の中にも、子どもの心や食への関心を育てる「食育」が詰まっています。

    この記事では、食育のひとつとしても大切にしたい「共食」について、3つのポイントに分けてご紹介します。

    共食(きょうしょく)とは?

    「共食」とは、家族や友人などと一緒に食事をすることです。

    反対に、ひとりで食事をすることは「孤食(こしょく)」と呼ばれます。

    現代では、家族それぞれの生活リズムが違ったり、仕事や学校などで忙しかったりして、毎日家族全員で食卓を囲むことが難しい家庭も少なくありません。

    「家族みんなで食べなきゃ」と思うと、少しハードルが高く感じますよね。

    でも、共食は「毎食、家族全員そろって食べること」でなくても大丈夫。

    朝食は一緒に食べられなくても夕食は一緒にする。

    平日は難しくても、休日に一緒に食卓を囲む。

    そんなふうに、できる範囲で誰かと食べる時間をつくることが大切なのではないでしょうか。

    農林水産省でも、食育の観点から「共食」が取り上げられています。

    では、共食にはどんな良さがあるのでしょうか?

    ① 会話が生まれ、心の健康にもつながる

    共食の大きな魅力のひとつが、食事をしながら自然に会話が生まれることです。

    食卓では、わざわざ「今日は学校で何があったの?」と聞かなくても、

    「今日こんなことがあったよ」

    「このおかずおいしい!」

    「明日は○○があるんだ」

    など、食事をきっかけにいろいろな話が出てきます。

    忙しい毎日の中では、子どもとゆっくり話す時間をつくるのは意外と難しいもの。

    だからこそ、一緒にご飯を食べる時間が、親子のコミュニケーションの場になるのだと思います。

    農林水産省が紹介している研究※でも、共食についてさまざまな報告があります。

    小学生

    朝の疲労感や体調不良が少なく、健康に対する自己評価が高い傾向

    中学生

    心の健康状態が良好な傾向

    成人や高齢者

    ストレスが少なく、自分を健康だと感じる傾向

    また、高齢者では孤食とうつ傾向との関連も報告されています。

    「みんなで食べる」という一見当たり前のことが、心の健康にも関係しているんですね。

    ※参考文献:農林水産省「食育の推進に役立つエビデンス(根拠)(1)共食をするとどんないいことがあるの?」

    ② 食事のリズムが整いやすい

    誰かと一緒に食事をすることで、自然と「食べる時間」が決まりやすくなります。

    例えば、

    「そろそろご飯にしようか」

    「みんなで食べよう!」

    と声を掛け合うことで、食事の時間が生活の中に組み込まれていきます。

    食事のリズムが整うことは、生活リズムを整えることにもつながります。

    また、一人で食べると、つい好きなものだけになったり、簡単なもので済ませたりしてしまうこともありますが、誰かと食べることで料理の品数や食材の種類が増えることもあります。

    「今日は何を食べよう?」

    「この野菜、どうやって食べようか?」

    そんな会話も、食への関心につながっていきます。

    ③ 子どもの「食べる力」を育てる

    そして、私が「共食」を食育のひとつとして大切にしたいと思う理由が、ここです。

    子どもは、食卓でたくさんのことを学びます。

    例えば、

    • 「いただきます」「ごちそうさま」を言う
    • 箸や食器の使い方を覚える
    • 食事のマナーを身につける
    • 季節の食材を知る
    • 食べ物がどこから来たのかを知る
    • 食事を作ってくれた人への感謝を感じる
    • 家族と食べる楽しさを知る

    これらは、教科書を読んで覚えるだけではなく、毎日の食卓の中で少しずつ身についていくものです。

    「今日は旬の○○だよ」

    「この野菜、どうやってできるか知ってる?」

    「この料理、おばあちゃんがよく作ってくれたんだよ」

    そんな何気ない会話も立派な食育。

    さらに、食事の準備や片づけを一緒にすれば、「食べる」だけではなく、食事ができるまでの過程にも目を向けることができます。

    一例ですが、娘が大好きな餃子を一緒に作ることで、包み方、餃子ができるまでの過程も知ることができます😊個人的には昔私が母に教わっていた包み方を娘に伝えることが出来てなんだか懐かしくて嬉しかったです。

    「毎日みんなで」は難しくても大丈夫

    ここまで「共食の大切さ」をお伝えしてきましたが、毎日家族全員で食卓を囲むのは、簡単なことではありません。

    仕事の帰宅時間が違ったり、子どもの習い事があったり、忙しくて食事の時間がずれてしまったり。

    「今日は一緒に食べられなかった……」と罪悪感を持つ必要はないと思います。

    大切なのは、完璧に毎日続けることではなく、できる範囲で一緒に食べる時間をつくること。

    例えば、

    「休日の朝だけは一緒に食べる」

    「夕食の最初の10分だけでも一緒に座る」

    「一緒に食事を作って、そのまま食卓を囲む」

    そんな小さな「共食」でもいいのではないでしょうか。

    食卓を囲む時間も「食育」

    食育というと、栄養バランスや料理の知識を学ぶことをイメージするかもしれません。

    もちろん、それも大切です。

    でも、「誰かと一緒に食べる楽しさ」や「食事を通して人とつながること」も、食育の大切な一面です。

    食卓で交わす何気ない会話。

    「おいしいね」と笑い合う時間。

    季節の食材について話す時間。

    「いただきます」「ごちそうさま」を一緒に言う時間。

    そんな毎日の積み重ねが、子どもの「食べる力」を育てていくのだと思います。

    忙しい日は、無理に家族全員そろえる必要はありません。

    1日1食でも、週に1回でも。

    できるところから、「誰かと一緒に食べる時間」を意識してみませんか?

    家族で囲む食卓が、いちばんの食育。

    そんな気持ちで、私も毎日の食卓を大切にしていきたいと思っています。

    最後までお付き合いありがとうございました。

    公開日:2025.5.25

    最終更新日:2026.9.4

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      mai
      東京・あきる野市で暮らす2児の母maiです。 食育アドバイザーとして、また農家の嫁として、家庭で無理なくできる食育や地元野菜の楽しみ方を発信しています。手作りパンや季節の保存食、農ある暮らしの工夫など、毎日の食卓が少し楽しくなる情報をお届けしています。家庭でのほっこりエピソードも楽しんでもらえたら嬉しいです♡
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